晴れ。生後87日、1690g。
Oブリーダーさんから、「黒いメインクーンのオスの子猫」を引き取った。11月30日生まれ、いて座の男。3か月弱で引き取った事になる。
和猫を飼うなら、「アンドレ」とか「ナターシャ」とか、おまえ どのツラさげて 「アンドレ」とか「ナターシャ」なの?っていう名前が良いと思うし、洋猫を飼うなら、「茂吉」とか、「栄造」とか、「お徳」とか、あんた その顔で 「茂吉」なの?とか「お徳」なの?っていう名前が良いな。と思っていたんだけど、「黒い巨大猫」と言えば、「巨匠とマルガリータ」のベゲモートである、ということを今までなぜ、忘れていたのか、前日に 雷に打たれたように思い出して 猫の名前は「ベゲモート」にすることにした。
日曜日のお昼くらいにブリーダーさんの所にお伺いした。
ブリーダーさんからは、猫風邪の影響で、めやにがひどかったため、左の目に白濁が残るかもしれない事、しっぽがカビている事の説明を受けた。
本当は、ねこを引き取った帰りはタクシーで帰ろうと思っていたのだけど、その日は東京マラソンの日で、あいにくタクシーで家の方角まで帰る事は不可能だったので、地下鉄に乗った。最寄の地下鉄の駅までブリーダーさんが、車で送って下さったのだけど、その中で ねこは 恐くて鳴いていた。地下鉄に乗ったら、怖すぎて声をださなくなった代わりに、がったん とか ごっとん とか ぶは~~~っとか地下鉄の金属的なモーター音が響いたら、なんだか プ~ンと臭い。気のせいかな?と思って、自分の家の最寄りの駅から、歩いていたら やはり臭いは気のせいだったみたいなので、ローソンの入って何か買おうと思って立ち止まったら、やっぱり 臭い。
家に帰ってキャリーを開けたら、盛大にうんこを漏らしていた。
大枚をはたいて買った、高級御キャリー、Sleepypod Air、初日で玉砕。付属フェイクファー、うんこまみれ。
病み上がりの子猫、しかも引き取って当日の子猫に シャンプーをした。子猫から見たら 私は鬼か悪魔に見えたと思う。全身をガタガタ震わせて、必死の形相で泣いていた。もう、鳴いていた。じゃなくて、あれは 泣いていた。だと思う。誠にかわいそうだった。が、全身うんこまみれとなった猫を部屋に入れるわけにはいかないので、ここは心を鬼にして、シャンプーをした。もれなくドライヤー付き。今までブリーダーさんの所で、ぬくぬく楽しく幸せに暮らしていたのに、なんという人生の試練。
ねこ、へとへと。わたしも へとへと。
[神は俺を見捨てたのか]
その後は、気が狂ったようにグルーミングをしていて、本当に気が狂ったんじゃないかと思って、実に心配をした。無理やり抱っこして、私は石抱きの刑のように微動だにせず、椅子に座ってそのまま2時間昼寝。ぐるぐる言った。窓からベランダ越しの2月の夕日が暮れて、部屋がどんどん暗くなってい行く。
おしっこはその日の夜にした。